文化的な生活

本のこと、音楽のこと、日常のこと。

初詣のインタビューでこどもが

 少し前の話になります。
 
 初詣に行ってきました。
 
 うちはいつも、1月3日に行きます。1日は何もしないほうがよい、2日は人が多い、という理由から。
 
 バスで近くのバス停まで行ったのち、ゆっくりゆっくりゆるやかな長い坂を登っていきます。左右は住宅や小さな商店のならぶ狭い通りです。車も通れないような狭い道です。きっと普段はすごく静かなところなのでしょうが、私も1月のこの日にしか行かないので、わかりません。毎年、家が新しくなっていたり、潰されていたりしています。
 
 新しい家がありました。綺麗な表札がかかっていました。表札には「澤村・浜田」の文字。「浜村・澤田」だったかもしれません。苗字が2つ、おっきな表札に。なんでこんなおっきな表札にと思ったかもしれません。なんでそんなに主張するのか。なんだか強烈なインパクトが有りました。
 
 
 年末年始はテレビを見ます。
 
 普段はまったく見たいテレビですが、テレビでもつけていないと、年越しの感じがしないので、年末年始だけはテレビを見ます。初詣のニュースをやっていました。マイクを向けられたこどもの今年の抱負は「今年は勉強を頑張りたいです。」
 
 大人の「英語の勉強をします」だったり、「本を100 冊読みます」だったりとは違うと思うのです。大人のそれらは、その先の目標があったり、あるいは、それをすること自身がなにかカッコイイような気がしていると思うのです。でも、その子の「今年は勉強を頑張りたいです」には、お行儀よくしないといけない思いしかなかった気がします。