文化的な生活

本のこと、音楽のこと、日常のこと。

読書感想文

行儀よくしろ。/ 清水義範

清水義範氏の教育論。大好きな作家さんです。彼の小説も好きですが、教育の話も非常に温和な語り口で問題を提示するスタイルが気に入っています。 行儀よくしろ。 (ちくま新書) 作者: 清水義範 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2014/01/17 メディア: Kind…

幸せの条件/ 誉田哲也

全体通してネタバレはほとんどしていないつもりです。 誉田哲也氏の作品はコレがはじめて ミステリーや高校生の青春小説を多く書いておられるようですが、いずれもそんなに好きなジャンルではないので、まずは自分が読みやすそうな作品から、ということでコ…

弁護士が教える!人生を成功に導く質問力/ 谷原誠

kindleですごく安かったので買って、ざっと読んでみました。 弁護士が教える!人生を成功に導く質問力 質問を制するものが会話の支配者となる 作者: 谷原誠 出版社/メーカー: バレーフィールド 発売日: 2012/10/01 メディア: Kindle版 クリック: 2回 この商…

殺戮にいたる病/ 我孫子武丸

ネタバレは無いように書いています。 ミステリー作家我孫子武丸氏の作品。 私はもともとミステリーをほとんど読みません。しかしながら我孫子氏がシナリオを書いたゲーム「かまいたちの夜」のファンでありまして、ミステリーだけれども我孫子氏の作品は一度…

ホテルローヤル/ 桜木紫乃

直木賞受賞作。桜木紫乃氏の作品はコレがはじめてです。「ホテルローヤル」というラブホテルを中心とした、様々な男女の物語を収めた連作短編集。物語の中で、ホテルローヤルは廃墟だったり、店を畳む寸前だったり、開店前だったり、それぞれの時間で男女の…

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? / Philip K. Dick (浅倉久志 訳)

非常に有名なSF。Philip K. Dickの作品 私は普段SFも訳本もあまり読みません。日本語の綺麗さ、ハッとする表現に出会うのが好きなので、SFの重厚な設定、世界観にはそんなに魅力を感じないのです。訳本はもってのほか。しかしながら、せっかくkindleを購入し…

こちらあみ子/ 今村夏子

今村夏子氏の、最初の本です。これ以降出すかはわかりません。最初で最後の本かも。太宰治賞と三島由紀夫賞同時受賞作です。 こちらあみ子 (ちくま文庫) 作者: 今村夏子 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2014/06/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログ …

君は永遠にそいつらより若い/ 津村記久子

津村記久子氏の、太宰治賞受賞作。就職の決まった、22歳処女、いや、女の童貞ホリガイの、妙な人間関係を軸にして物語は展開されます。気だるい毎日の中に、ちょっとしたスパイス、ちょっとした出会い、でも決して日常系といった感じでもないですね。結構ヘ…

パレード/ 吉田修一

「悪人」で一躍有名となった吉田修一氏の作品。 山本周五郎賞受賞作。奇妙な共同生活を送る5人の話。それぞれの目線で1章ずつ物語は進んでいき、各々の胸中が少しずつ明らかになっていく。 パレード (幻冬舎文庫) 作者: 吉田修一 出版社/メーカー: 幻冬舎 発…

【本】不自由な心/ 白石一文 3

不自由な心 (角川文庫) 作者: 白石一文 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2004/04 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 13回 この商品を含むブログ (51件) を見る 「さみしさで、人間は壊れてしまうわ」 四編目、「水の年輪」にて、主人公が不倫相手の仁美…

【本】不自由な心/ 白石一文 2

不自由な心 (角川文庫) 作者: 白石一文 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2004/04 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 13回 この商品を含むブログ (51件) を見る ・「日本人はさ、本当は金儲けのためだけで商売していたわけじゃなかったとぼくは思ってい…

【本】不自由な心/ 白石一文

白石一文氏の短編集。2001年。 不自由な心 (角川文庫) 作者: 白石一文 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2004/04 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 13回 この商品を含むブログ (51件) を見る 白石一文作品は何作目だろうか。好きな作家を挙げろと言われ…